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新築の床鳴りは保証期間内に確認しよう!まず見るべき日付と証拠の残し方

新築の床鳴りは小さな違和感から始まりますが、放っておくと補修のタイミングや費用に影響します。まずは慌てず、音の記録や保証書の確認を行い、どの保証が使えるかを早めに見極めましょう。落ち着いて対応すれば、負担を減らせることが多いです。

目次

新築の床鳴りと保証期間を今すぐ確認すべきこと

床鳴りに気づいたら、まずは音の状況と保証の有無を確認することが大切です。保証期間内かどうかで対応方法や費用の負担が変わりますので、契約書類を手元に用意して優先順位をつけましょう。記録を残すことで申請がスムーズになります。

床鳴りが出たときにまず行うこと

床鳴りに気づいたら、最初に音が出る場所とタイミングを確認してください。歩行時だけか、荷重時や温度変化で起きるかをメモしておくと業者とのやり取りが楽になります。

次に写真や動画で音の様子と位置を記録しましょう。可能なら複数角度から撮影し、音が出るときの状況も声で説明しながら撮ると良いです。

最後に保証書や契約書の保管場所を確認し、保証期間や連絡先、アフターサービスの手順を調べておきます。これで問題報告の準備が整います。

保証期間の開始日と満了日の確認方法

保証期間は引き渡し日や工事完了日を基準にすることが多いので、契約書や引き渡し書類を確認してください。書類に明確な日付が書かれているかをまず見ます。

もし日付が曖昧な場合は、請求書や鍵の受け渡しを示す書類、引き渡しを記録したメールなども証拠になります。写真撮影日や入居開始日が補助になることもあります。

不明点があれば早めに売主や施工会社に連絡して、保証開始日と満了日を公式に確認してもらいましょう。書面での回答をもらうと安心です。

保証書と契約書で必ず見る箇所

保証書と契約書では、保証対象範囲、期間、連絡先、申請手続きの項目を必ず確認してください。特に「床」「構造」「仕上げ」などどの部位がどのように扱われるかを見ます。

修理や補償の条件に「通常使用による劣化は対象外」といった記載がないかもチェックしましょう。連絡先は電話だけでなくメールや郵送先も確認しておくと連絡がつきやすくなります。

書類のコピーを取り、発見した日時や状況をメモしておくと、あとで証拠として使いやすくなります。

写真と動画で残すべき証拠の撮り方

床鳴りの証拠は静止画と動画の両方を撮るのが効果的です。まず鳴る箇所の全体像と近接の写真を撮り、位置がわかるように家具の配置も一緒に写します。

動画は実際に音が出る瞬間を撮り、手で押すなど同じ動作を繰り返して再現してください。スマホで撮るときは日時が記録される設定にしておくと証拠力が上がります。

さらにメモで「何をしたときに鳴ったか」「気づいた日付と時間」「天候や室内の湿度」などを残すと、原因追及に役立ちます。

連絡先に伝えるべき情報一覧

業者へ連絡する際は、以下を伝えると話が早く進みます。

  • 物件名・住所・部屋番号
  • 購入・引き渡し日と保証書の有無
  • 鳴る箇所の具体的な位置(写真や動画を添付)
  • 音が出るときの状況(歩行、荷重、季節など)
  • 記録した日時と頻度

これらを整理して伝えることで、現地調査の日程調整や対応内容がスムーズになります。

床鳴りが起きる主な原因と簡単な見分け方

床鳴りの原因は複数あり、音の性質や出る場面でだいたい見分けられます。素材や施工、環境が絡むため、最初の判断で適切な対応に繋がることが多いです。観察ポイントを押さえておくと安心です。

木材の乾燥収縮で鳴る音の特徴

木材は季節や湿度で伸び縮みします。乾燥が進むと接合部や床板同士に隙間ができ、こすれる音が出ることがあります。音は「キシッ」「ミシッ」といった比較的柔らかい響きで、温度や湿度変化と連動するのが特徴です。

夏や冬など季節の変わり目に音が増える場合は、木材の収縮が疑われます。長時間続く場合は床材の張替えや突出部の調整が必要になることがありますが、まずは記録を取り状況を見守るのが良いでしょう。

施工の固定不足で生じる音の見分け方

施工時の釘やビスの打ち込み不足や固定不良だと、局所的に大きめの音がします。踏んだときにピンポイントで「パキッ」「ギシッ」と鳴る場合はこの可能性が高いです。音の発生場所が一定で、歩くたびに同じ個所から鳴るなら固定の問題が考えられます。

こうした場合は施工業者による現地確認が必要になり、保証対象であれば修理対応が期待できます。

釘やビスのこすれによる音の判別方法

釘やビスが下地材に干渉してこすれると、金属的な高めの音が出ることがあります。音は鋭く短いことが多く、聞いたときに金属が触れ合うような響きがあれば、このケースを疑いましょう。

位置がはっきりしている場合は、床板を抑えたり少し力をかけて音の変化を確認することで原因箇所を特定しやすくなります。

下地の腐食やシロアリ被害の疑い方

下地の腐食やシロアリ被害だと、床が沈む、踏んだときの反発が弱い、触れるとボロボロするなどの症状が見られます。音自体は低めで、不規則にミシミシと鳴ることが多いです。

周囲に湿気が多い場所や、基礎近くで症状が出るときは注意が必要です。疑わしい場合は専門業者に診てもらい、早めに対処することをお勧めします。

季節や湿度で変わる音の傾向

季節や室内湿度の変化で床鳴りが増減することはよくあります。湿度が高いと木材が膨張して音が減り、乾燥すると音が出やすくなる傾向があります。

冬場の暖房使用で空気が乾燥すると音が増えるケースが多いので、湿度管理で改善することもあります。まずは湿度計で状況を把握してみてください。

保証の種類と期間はどのように違うか

保証には法的なものとメーカーや販売業者の独自保証があり、対象範囲や期間が異なります。どの保証が適用されるかで対応の流れや費用負担が変わるため、違いを理解しておくと安心です。

品確法に基づく10年の瑕疵保証とは

品確法に基づく保証は、構造耐力上主要な部分と雨水の侵入を防ぐ部分に対して10年間の保証が付くことが多い制度です。これは法律に基づくもので、基本的に売主が責任を負います。

床鳴りが構造的な欠陥に起因すると認められれば、この保証の対象となる可能性があります。ただし、判断には現地調査と専門的な評価が必要です。

アフターサービス保証の一般的な期間

販売会社や施工会社が独自に設けるアフターサービスは、期間や内容が事業者ごとに異なります。例えば仕上げ材の補修や給排水設備など、設備別に短めの期間が設定されることがあります。

契約時のパンフレットや保証書に詳細があるので、購入時によく確認しておくと安心です。

設備や部位ごとの保証期間の違い

床材、建具、設備機器など部位ごとに保証期間は違います。床材は短めのケースもあれば、構造部分は長めに設定されていることがあります。保証書で対象の部位を一つずつ確認してください。

複数の保証が重なる場合は、どの保証を優先するか業者と相談して決めると手続きがスムーズになります。

保証が適用される条件の見方

保証が適用されるには「通常の使用状態での不具合」であることが前提になることが多いです。故意や改造、手入れ不足が原因だと対象外になる可能性があります。

証拠となる写真や動画、使用状況のメモを用意して、当てはまる条件を整理してから申し出ると良いでしょう。

売主が倒産した場合の保証の扱い

売主や施工会社が倒産した場合、独自保証は使えなくなることがあります。ただし、品確法に基づく瑕疵保証は別の対応が取られる場合もあり、保険や保証基金が関与するケースもあります。

心配な場合は、早めに専門家や自治体の窓口に相談して手続き方法を確認してください。

保証で床鳴りが対象になるケースとよくある落とし穴

保証が適用されやすい場合と、見落としがちな落とし穴を押さえておくと、申請がスムーズに進みます。事前に確認することで余計な手間や費用を避けやすくなります。

施工不良と判断されやすい事例

施工不良と見なされやすいのは、特定の場所で常に鳴る、施工直後から症状が出始めた、他の部位でも同様の不具合が確認されるときです。材料の取り扱いや固定の仕方に問題がある場合は、業者責任になることが多いです。

調査時には写真や動画、施工直後の記録が役立ちます。早めに知らせることで対応が早くなる場合が多いです。

経年変化や使用による変形は対象外になること

木材や仕上げ材の自然な経年変化や通常使用による摩耗は保証対象外になることがあります。入居後の生活で生じる小さな音や変化は、業者の補償対象にならないことがある点に注意してください。

疑わしい場合は専門家の診断を仰ぎ、判断の根拠を文書で示してもらうと安心です。

自己補修で保証が無効になる可能性

自己判断でネジを打ち直したり、接着剤を使って補修すると、保証が無効になることがあります。まずは業者に連絡して指示を仰ぎ、勝手に手を加えないようにしてください。

応急処置の範囲であっても、施工業者の了承を得ることが重要です。

申請期限を過ぎないための確認方法

保証では申請期限が定められていることがあります。気づいたらすぐに保証書で期限を確認し、期限が近ければ速やかに連絡してください。期限を過ぎると対応が受けられない可能性が高まります。

記録を保存しておくと、期限内であることを証明しやすくなります。

証拠写真や日時の保存で差が出る理由

証拠は因果関係を示すために重要です。写真や動画、日時の記録は「いつ」「どのように」起きたかを示す有力な材料になります。これがあると、業者側も原因判断がしやすく、対応が早くなる場合が多いです。

また、保存は複数の媒体(クラウドやUSBなど)に分けて残すと安心です。

保証申請の手順と補修の流れ

申請から補修完了までの一般的な流れを知っておくと、手続き中の不安を減らせます。準備と対応を段階的に進めましょう。

問い合わせから現地調査までの流れ

まずは保証書に記載の連絡先に電話やメールで状況を報告します。写真や動画を添えて簡潔に説明すると対応が早くなります。

次に業者が現地調査の日程を調整し、立会いのもとで原因の確認が行われます。ここで診断結果と修理方針、見積りが提示されることが多いです。日程や内容は書面で受け取るようにしましょう。

現地調査で確認される点と評価基準

現地調査では、音の発生箇所、頻度、床材の状態、下地の状況などが詳しく確認されます。撮影した証拠があれば提示し、状況を明確に伝えてください。

評価基準は契約や保証内容に基づいて判断され、施工不良か経年劣化かを区別して結論が出されます。結果に納得がいかない場合は、第三者の専門家に意見を求めることも可能です。

部分補修と全面補修の判断基準

部分補修は特定の箇所だけ問題がある場合に選ばれ、費用や工期が短く済む利点があります。一方で複数箇所に劣化や施工不良がある場合は全面補修が検討されます。

判断は現地調査の結果と今後の再発リスクを踏まえて行われます。業者から提案された理由やメリット・デメリットを確認して選びましょう。

補修にかかる費用と時間の目安

軽微な部分補修であれば数万円から数十万円、日数も1日から数日で済むことが多いです。広範囲の全面補修や下地まで手を入れる場合は数十万〜百万円以上、工期も数週間かかることがあります。

保証適用になると費用負担は軽くなる場合がありますが、事前に見積りをもらい内容を確認しておくことが重要です。

補修後の再点検と追加対応の可能性

補修後も再点検が行われることがあります。作業後すぐに不具合が再発する場合、追加対応が必要になることがあるため、作業後の様子を数週間観察してください。

再発時は速やかに連絡し、保証や補修契約に基づく対応を求めましょう。

自分でできる応急処置と業者に任せる目安

一時的に不快な音を和らげる簡単な対処はありますが、根本的な修理は専門家に任せるのが安心です。自己判断で大掛かりな作業をすると状況が悪化する恐れがあります。

すぐに試せる応急処置の方法

まずは家具の配置を変えて荷重のかかり方を変えてみてください。絨毯やラグを敷くと音が抑えられることがあります。

隙間が気になる場合は市販のすきまテープやクッションテープを使って小さな隙間を埋めると軽減することがあります。ただし、大きな隙間や構造的な問題は業者に相談してください。

DIYでしてはいけない作業と理由

床板のネジ締め直しや釘の抜き差し、床材の切断などは避けてください。誤った作業で床材や下地を傷めると、保証が無効になる可能性があります。

自己補修で一時的に直っても根本原因が残ると再発し、より大きな修理が必要になることがあるため、慎重に判断してください。

業者に依頼すべき症状の判断基準

音が継続的に出る、床の沈みや触って弱い箇所がある、湿気や腐食の兆候がある場合はすぐに専門業者に依頼してください。これらは構造的な問題やシロアリ被害の可能性があるため、早期対応が重要です。

保証申請を考える場合も、専門の診断を受けることで判断がつきやすくなります。

見積書で確認しておくべき項目

見積書では作業内容、使用材料、費用内訳、工期、保証の有無を確認してください。追加費用が発生する条件や支払い条件も明確にしておくと安心です。

不明点は必ず質問し、書面で回答をもらって保管しておきましょう。

保証期間が過ぎたあとにできる対応と日頃の予防

保証期間が過ぎても対応策はあります。費用負担を抑える方法や、そもそも床鳴りを予防する生活習慣を知っておくと後悔が少なくなります。

有料修理を選ぶときの比較ポイント

有料修理を依頼する際は、見積り比較、施工実績、アフター保証の有無をチェックしてください。複数社から見積りを取り、内容を比較すると適正価格が見えてきます。

施工後の保証がある業者を選ぶと安心できるため、保証内容や期間も確認しておきましょう。

保険や延長サービスの利用について

引渡し後の有料延長保証や住宅保険で補償できる場合があります。契約書や保険証券を確認し、条件に合致するか窓口で問い合わせてみてください。

保険が使えない場合でも、分割払いなど支払い方法を相談できる業者もあります。

湿度管理や床下換気で発生を抑える方法

室内の湿度を適切に保つことで木材の収縮を抑えられます。加湿器や除湿機を使い季節に合わせて管理しましょう。

床下換気を良くすることも重要です。床下に湿気が溜まると下地の劣化やシロアリ被害を招くため、定期的な換気や点検を心がけてください。

定期点検で早期発見する習慣の作り方

定期的に床の状態をチェックする習慣をつけると、早期に異変に気づけます。季節ごとに歩いて音を確かめ、変化があれば記録しておくと後の手続きが楽になります。

点検は簡単な目視や触診で十分です。気になる箇所があれば写真を撮っておくことをおすすめします。

新築の床鳴りと保証期間で覚えておきたいこと

床鳴りは早めの記録と確認で対応の幅が広がります。保証の範囲や期間を把握し、適切な時期に業者へ連絡することで負担を減らせます。静かに暮らすために、日頃の湿度管理と定期点検を心がけましょう。

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この記事を書いた人

新築・リフォーム・賃貸など、住まいや暮らしに関する情報をいろいろな視点から研究しています。家に帰る時間が楽しみになるような空間づくりをテーマに、読んでくださる方のヒントになるような内容を発信しています。

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