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隣家がフェンスを勝手に使うときはまずこれを確認!写真・書類・話し合いでトラブルを防ぐ

家のフェンスを隣家が勝手に使うと気まずさや不便が生じます。まずは感情的にならず、状況を整理して小さな行動から始めることでトラブルを大きくせずに済みます。ここでは写真や書類の確認、話し合いの進め方から、最終的な法的対応まで、順を追ってわかりやすくまとめます。

目次

隣家がフェンスを勝手に使うときにまず行うべき対策

フェンスが勝手に使われているのを見つけたら、最初に冷静に現状を記録し、所有や境界の確認を進めることが重要です。無理に取り除こうとせず、証拠を残してから次の一手を考えましょう。

写真と日時で証拠を残す

まずはフェンスの状態や使われている物の様子を、スマホで複数の角度から撮影してください。時間帯や日付がわかるように連続で撮ると、後で状況を説明しやすくなります。使われている物の種類や頻度が分かるように、同じ場所を数日にわたって撮影しておくと良いでしょう。

撮影時には周囲の風景や建物の位置関係も入れておくと、どちらの敷地に近いかなどの判断材料になります。可能ならメモで撮影日時や見かけた状況を簡単に記録しておくと後で役立ちます。

境界と所有の状況を確認する

フェンスの所有権や境界線がはっきりしているかを調べましょう。登記事項証明書や公図を見ることで、土地や建物の所有者情報がわかります。まずは自分の権利を把握することが大切です。

もし自分で調べるのが難しければ、市役所の窓口や法務局で案内を受けるのも手です。境界が不明瞭な場合は、専門家に測量を依頼する方法もあります。客観的な資料があると話し合いがスムーズになります。

穏やかに話して事実を把握する

最初に隣家と話すときは、攻撃的にならないことが大切です。まずは「気づいたこと」を伝え、相手の事情を聞いてみましょう。相手が事情を知らなかったり勘違いしている場合もありますので、冷静に状況を共有してください。

話すタイミングはお互いに落ち着いているときが望ましく、一度に詰め寄らないように配慮しましょう。可能であれば、その場で口頭だけで終わらせず、話した内容を簡単なメモやメールで残しておくと後々役立ちます。

改善がない場合の次の選択肢

話し合いで解決しない場合は、まずは書面での通知を検討しましょう。直接のやり取りで改善が見られないとき、書面は記録として有効です。内容証明郵便などを利用すると、やり取りの事実が明確になります。

それでも解決が難しい場合は、自治体の相談窓口や専門家に相談してください。弁護士や土地家屋調査士といった専門家に相談することで、次の対応が整理しやすくなります。

なぜ隣家はあなたのフェンスを使うのか

隣家がフェンスを勝手に使う背景には、単純な利便性から認識のズレまでさまざまな理由があります。事情を理解すると対応の仕方が決めやすくなります。

物干しやすだれで使われる典型

日常でよくあるのは、物干しやすだれなどを掛けるためにフェンスを利用してしまうケースです。短時間なら大きな問題に感じないことも多く、無意識に使っていることがあります。

こうした用途なら、使う頻度や影響の度合いを確認して伝えるだけで改善する場合があります。相手が不便さや危険性に気づいていないことも多いので、きちんと伝えることがポイントです。

境界認識のずれが原因になる

隣同士で境界の認識がずれていると、どちらのものか曖昧になりやすく、フェンスを共有物と勘違いして使われることがあります。古い建物や引越しで来た人だと、前の住人との暗黙の了解が続いていることもあります。

この場合は、登記や公図を示しながら事実関係を整えることが必要です。客観的な資料があると誤解を解く助けになります。

共有だと誤解されているケース

設置時に費用負担や管理の取り決めがあいまいだと、フェンスを共有物だと誤解されることがあります。特に古い住宅地では、過去の合意が引き継がれていると誤認されることがあるため、現状を確認することが重要です。

共有でない場合は、共有でない旨を丁寧に伝え、必要なら書面で確認を取ると安心です。

無自覚に越境している場合

手入れのために足を踏み入れたり、物を掛けたりして相手の敷地に越境していることに気づいていない人もいます。本人は悪意がないことがほとんどなので、まずは冷静に気づきを与えることが有効です。

越境が続くとトラブルに発展しやすいので、写真や記録を残しながら段階を踏んで対応してください。

優先して確認したい書類と現地のチェック項目

行動を起こす前に、関係書類の確認と現地の状況把握を進めましょう。正しい情報が対応の基になります。

登記事項証明書で所有者を確認する

登記事項証明書を取得すれば、土地や建物の所有者が明確になります。法務局で取得できますので、まずはここで誰が所有者かを確認しましょう。それにより話し相手や連絡先を特定できます。

所有者が法人や相続で変わっている場合もあるので、最新の情報を確認することが大切です。

公図や測量図で境界を調べる

公図や既存の測量図を見ると、土地の大まかな境界がわかります。役所や法務局で入手可能です。境界がはっきりしない場合は、土地家屋調査士に正式な測量を依頼することを検討してください。

表面的な確認だけでなく、図面上の距離や隣接状況もチェックしておくと安心です。

境界杭や境界標の有無を調べる

現地で境界杭や境界標が残っていないか確認しましょう。これがはっきりしていれば、どちらの敷地か判断しやすくなります。杭が見つからないときは、近所の古い住人に聞く方法も役立ちます。

見つけた場合は写真で記録し、位置がわかるように周囲の状況も撮影しておきましょう。

写真と記録で時系列を作る

撮影した写真やメモで、いつどのように使われているかを時系列にまとめてください。継続的な越境や使用の証拠になります。日付や状況を細かく残すことで、今後の対応の説得力が増します。

スマホの写真だけでなく、訪ねた日時や会話の要点も併せて保存しておくと安心です。

穏やかな話し合いから法的対応までの流れ

相手との接触は段階を踏んで行うとこじれにくくなります。まずは対話を重視し、それでも改善がなければ専門家へ相談を進めましょう。

話すときの伝え方のポイント

初めの接触では感情を抑え、事実を短く伝えて相手の意見を聞く姿勢を見せてください。怒りや非難を前面に出すと防御的になりやすいので、冷静な言葉で状況を示すことが大切です。

また、立ち話で済ませず、日程を改めて落ち着いた場で話すと誤解が減ります。話した内容はメールやメモで簡単に残すと後で安心です。

書面で合意を残す利点

口頭での約束は忘れられやすいため、合意内容は書面にしておくと双方にとって安心です。文書があれば、使用禁止や管理方法、万一の際の対応を明確にできます。

署名や押印を伴うとより確実ですが、まずはメールやメモでも記録として残すことをおすすめします。

専門家へ相談する際の準備

弁護士や土地家屋調査士に相談する前に、写真や登記簿、公図など関連資料を整理しておきましょう。いつどのような経緯で問題が起きたかが分かると、助言を受けやすくなります。

相談時には自分の希望(使用をやめてほしい、損害の賠償など)を整理して伝えると、次の手が見えやすくなります。

調停や裁判に進む場合の基本的な流れ

話し合いで合意できない場合は、まず市区町村の紛争相談や家庭裁判所の調停を利用する方法があります。調停は比較的短期間で解決を目指せる手段です。調停でも合意に至らないときは、訴訟に移行することが考えられます。

裁判になると時間や費用がかかるため、可能なら調停や専門家の仲介で解決することを検討してください。

隣家にフェンスを勝手に使わせないための対策集

再発を防ぐには、目に見える工夫と日常の関係づくりを合わせて行うと効果的です。強硬策だけでなく、相手への配慮も大切です。

フェンス周りに表示で意思を示す

「私有地」や「使用しないでください」といった穏やかな表示を設置すると、無意識の利用を減らす効果があります。派手で攻撃的な文言は避け、あくまで事実を示す形にしてください。

表示はわかりやすい場所に付け、複数枚用意すると目につきやすくなります。

物理的な工夫で使用を防ぐ

フェンスの高さや形状を少し変える、フェンス前のスペースに植栽を置くなど、物理的な工夫も有効です。軽い障害を設けることで物を掛けづらくしたり、越境しづらくしたりできます。

ただし、工事や変更の際は自治体の規則や隣接者との協議に注意してください。

日常のコミュニケーションを増やす

普段から挨拶や近況の声かけを増やすと、小さな問題が大きくなる前に気づきやすくなります。関係がぎくしゃくしていると些細な行為も対立になりやすいので、日常的なやり取りを大切にしてください。

友好的なやり取りがあれば、問題が起きたときに話し合いで解決しやすくなります。

繰り返す場合に外部支援を活用する

同じことが繰り返される場合は、自治体の相談窓口や地域の調停サービスを利用しましょう。第三者が入ることで冷静な解決につながることがあります。

必要に応じて専門家に依頼し、文書での対応や法的手続きを進めていく流れを作ってください。

早めの確認と冷静な対応で隣家フェンスの問題を防ぐ

小さな不快感の段階で記録と対話を始めることが、トラブルを長引かせないコツです。感情的にならず、事実を固めてから順を追って対応していけば、多くの場合は穏やかに解決できます。

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この記事を書いた人

新築・リフォーム・賃貸など、住まいや暮らしに関する情報をいろいろな視点から研究しています。家に帰る時間が楽しみになるような空間づくりをテーマに、読んでくださる方のヒントになるような内容を発信しています。

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